子宮内膜が薄い着床障害 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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子宮内膜が薄い着床障害

 


不妊歴6年の妻37歳、夫42歳です。卵子や精子は良好ですが子宮内膜が薄いため着床障害があり、人工授精や体外受精を何度受けても妊娠に至りません。どんな治療が必要ですか。

A:
まず基礎体温を測っている人はお分かりと思いますが、基礎体温には低温期と高温期があり、月経周期28日型を基本にすると低温期14日、高温期14日のサイクルです。排卵は月経開始から14日目前後と思いがちですが、10日~20日の間に起これば正常で、21日目以降では卵子が未熟だったり成熟し過ぎたり変性することもあります。

今回の着床に関して基礎体温で重要なのは高温期。高温期の日数は11日~14日で、14日以上続く場合は妊娠の可能性が高く、11日未満では黄体機能不全です。ホルモンの分泌異常によるもので、女性ホルモンと黄体ホルモン値は低下、プロラクチン値は異常な高値や低値を示します。

治療は女性ホルモンや黄体ホルモンの不足ならホルモン剤の服用や注射、膣座薬、貼り薬、塗り薬で補充し、プロラクチンは内服薬で数値を安定させます。ホルモンに対する子宮内膜のレセプターが減少していると薬がまったく効かない場合もありますが、子宮内膜が薄くても女性ホルモンや黄体ホルモン値が正常なら妊娠の可能性は十分にあるでしょう。

胎児に栄養を送る血流が悪いため流産率も高いですが、血流を良くする運動や体を温める食事、漢方、サプリ、温浴療法などで無事出産にいたることもあります。

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