妊娠の一歩は自分の体を知ること | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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妊娠の一歩は自分の体を知ること

 

Q:
31歳の夫婦です。月経が年に2~3回しかなく、生活に支障はないので放置してきました。そろそろ「妊活」しようと病院に行きましたが、妊娠の仕組みについて知らないことだらけで自分の状況について詳しく教えてください。

A:
欧米に比べ日本では自分の生殖機能について知らない人が多いようです。日本の性教育が遅れていることもありますが、これは産婦人科医と学校の連携が取れていなかったのが原因の一つと考えます。月経不順は不妊症の原因になるので早めの治療が必要です。

ご質問のような状況を稀発月経といい、反対に月に何度も出血がある場合は頻発月経といいます。稀発月経でも排卵していれば妊娠のチャンスはありますが、妊娠した場合、基礎体温を付けていないと発見が遅れてレントゲン撮影や運動、薬物の摂取など妊娠に有害な行動を取ってしまう恐れがあります。排卵さえしていれば排卵誘発剤やホルモン剤で月経周期を正常に戻せます。

問題なのは無排卵の稀発月経です。無排卵ですから妊娠はできません。卵巣には生まれながら何十万個の原始卵があり、思春期になると脳下垂体から分泌されるホルモンが卵巣を刺激して卵が成長し、排卵へと至ります。この下垂体―卵巣系は複雑な機能を持っていてここに障害が起こると無排卵性無月経や無排卵性稀発月経になるため、下垂体―卵巣系機能をよく調べてもらう必要があります。

12月18日には不妊症市民公開講座を水戸で開きます。女性の体についてよく分かる内容です。ぜひご参加ください。

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