ヒューナーテスト(性交後精子子宮内上昇テスト) | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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ヒューナーテスト(性交後精子子宮内上昇テスト)

 

Q:
結婚2年の夫婦35歳で、最近不妊検査・治療を始めました。ヒューナーテストを3回受け、いずれも精子は子宮内に進入していると言われましたが妊娠しません。テストの仕組みや結果による妊娠率などを詳しく教えてください。

A:
一般的にヒューナーテストは自然性交での妊娠の可能性をみる検査です。性交後18時間以内に子宮頚管から分泌する頚管粘液(精子の上昇を助けます)を採取し、精子が存在しているか、その精子が運動しているかを400倍の顕微鏡で観察します。

実施時期は、頚管粘液がよく分泌する排卵数日前から直後までに行いますが、粘液が少ない人やほとんど分泌しない人もいます。

400倍の顕微鏡で観察しますから、粘液中に運動精子が25匹以上いれば25×400倍で1万匹以上の精子が子宮内に進入したと推定します。1万匹以上で正常といわれ、統計上では1万匹のうち狭い卵管口を通って卵管内を泳ぎ卵子にたどり着くのはわずか5~10匹です。

従って妊娠の確率は1万匹で4~5カ月に1回、1000匹しかいなければ卵子までたどり着くのは1~0匹になり単純計算で妊娠率は4~5年に1回となります。

また、射精感はあるが精液量が少なかったり、頚管粘液の分泌が少なければ射精しても精液の膣外漏出が多くなり検査結果は悪く出ます。頚管粘液量と射精能力を高めなければ自然妊娠は難しいでしょう。

結果が不良な時の治療や対処法は次回お話します。

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