35歳すぎたら体外受精も視野に | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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35歳すぎたら体外受精も視野に

 

Q:
不妊歴5年の妻39歳、夫40歳です。体外受精へのステップアップを勧められましたが、自然妊娠か人工授精での妊娠にこだわってきたので気持ち的に踏みきれません。どうするべきでしょうか。

A:
女性の妊娠・出産に最も適した年齢は18~33歳です。妊娠率は34歳から著しく低下し、34歳では自然妊娠率25%、人工授精・体外受精成功率20%、流産率20%です。

39歳では自然妊娠率15%、人工授精・体外受精12%、流産率30%で流産率が妊娠率を上回る逆転現象が起こります。

40歳以降はさらに下がり、45歳で人工授精・体外受精2%、流産率は67%にもなります。

先日、体外受精の助成金を39歳までで打ち切る制度改正案が厚生労働省で検討されました。先ほど述べたように40歳以上では体外受精の成功率と出産の安全性が低いためです。

不妊治療は保険が使えないため体外受精1回につき30万~40万円かかり、助成金は国と都道府県が半分ずつ負担して最大15万円補助されます。助成制度が開始した04年度約1万8,000件だった受給は11年度に11万300件と約6倍で、うち36%は40歳以上が占めています。

助成制度の行く末はともかく、39歳で5年間治療したことを考えると早めに体外受精に進む方が得策でしょう。妊娠した場合、高齢による合併症や体調管理の不安も年齢が若い方が少なくてすみます。

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