フーナーテストと不妊症 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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フーナーテストと不妊症

 

Q:
結婚2年の妻34歳、夫35歳です。最近、不妊専門クリニックに通院を始め、次回はフーナーテストを受けます。詳しく教えてください。

A:
フーナーテスト(性交後精子子宮内上昇テスト)は、性交後の子宮頚管粘液の中にある精子の数や状態をみる検査で、自然(タイミング)妊娠の確率や抗精子抗体、男性不妊の疑いなどが分かります。

検査は頚管粘液の状態がよい排卵日付近に行います。検査前夜または当日朝に性交渉し、18時間以内に針のない注射器で頚管粘液を採取します。精子の生存力や活性度も観察するため性交後8時間以上経っているとよいでしょう。

採取した頚管粘液は400倍の顕微鏡で観察し、精子の全体数と活発な前進運動精子を数えます。一般的に運動精子数25以上が正常で、25なら実際は1万の精子が子宮内に進入したと推測できます。

精子の状態はストレスや食生活などで変動するためフーナーテストの結果には波があります。複数回テストして正常な結果が続けば4回に1回は妊娠するはずで、運動精子数の平均が5000なら8回に1回、500なら80回に1回の妊娠率になります。

当院の過去2年間の実績では、初診から1年以内で妊娠した方たちは運動精子数が最低でも2000あり、それ以下でのタイミング妊娠は例がなくほとんどが人工授精や体外受精に進んでいます。2000以下でタイミング妊娠の確率はゼロではありませんが、今後の不妊治療の判断基準になるでしょう。

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