フーナーテストと不妊症2 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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フーナーテストと不妊症2

 

Q:
不妊歴1年の妻33歳、夫39歳です。フーナーテストの結果が悪く、人工授精や体外受精を勧められていますが気が進みません。夫の精液検査は正常です。結果が悪くなる原因や良好にする工夫があれば教えてください。

A:
フーナーテストは性交後の子宮頚管粘液を採取し、その中にある精子の数や状態からタイミング法での妊娠率や男性不妊の疑いなどが分かります。

しかし、精子の状態は食生活やストレスで変動するため検査結果には波があり、複数回実施してその平均で判断します。

結果が不良になる原因は

  1. 射精がうまくできていない
  2. 妻の頚管粘液不足や性交時の潤い不足で子宮内に精子が上昇できない(頚管粘液は排卵日付近に子宮頚管から分泌、膣粘液は性的刺激により膣粘膜から分泌)
  3. 精子の量が少ない
  4. 活発な運動精子が少ない・精子の寿命が短い
  5. 抗精子抗体陽性

などです。

対策として(1)(2)は子づくりのための性交が義務化していたり、男性は突然排卵日を告げられると逆に気持ちが萎えるなどメンタルな部分も影響するため、月経開始当初から排卵日を推定してもらい夫の協力態勢を整えましょう。

月経が始まったら夫は自慰行為を禁止し、月経終了後に1~2回性交してください。その後は禁欲して排卵日に向かい、射精後は体をしばらく密着させておくとよいでしょう。男女とも致命的な不妊原因がなくフーナーテストの結果が良好であれば、高い妊娠率が期待できます。

(3)~(5)は程度によりますが自然妊娠(タイミング)は難しいでしょう。

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