排卵日が不規則3 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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排卵日が不規則3

 

Q:
結婚3年、不妊治療歴1年の妻37歳です。排卵日が不規則で早かったり遅かったり、無排卵、卵胞の成長がないまま高温期に入る時もあります。この乱れは年齢によるものなのでしょうか。

A:
一般的に月経周期は月経初日から28日を一区切りとし、月経14日ごろが排卵日、15日~28日が黄体期(高温期)です。

周期は個人差があるものの年齢とともに乱れていき、16~29歳までは例外(下垂体機能障害、卵巣機能障害、その他内分泌障害など)を除き毎周期排卵するのが普通で、30~34歳は年に2~3回無排卵周期になることがあり、35歳以上は下垂体―卵巣機能にもよりますが、排卵が極端に少なくなる人もいます。さらに39歳以上になると無排卵周期の方が増え、排卵しても良い卵子に育っていないことも多くなります。

卵巣中の卵子は胎児のうちにすべてつくられます。その数は100万~200万といわれ、誕生した瞬間から減数が始まり13~16歳の時には10分の1にまで減少します。35歳を過ぎると急激な減少が始まり、39歳以上では卵子残量が極端に少なくなり下垂体機能低下症などの疾患が加わればさらに減少は進みます。

現在の不妊症患者は35年前の100倍といわれ、以前は不妊症初診年齢が26~33歳だったのに対し現在は36~43歳と高齢化し、年齢による不妊が多いのが現状です。女性の体は妊娠適齢期(18~25歳)がありますが、社会事情を考えるとそう簡単にはいかないものです。

次回は限られた卵子を生かす対策をお話します。

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