最近多いPCOタイプ(両側多嚢胞性卵巣) | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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最近多いPCOタイプ(両側多嚢胞性卵巣)

 

PCO

Q:
結婚2年、不妊歴1年の妻30歳、夫34歳です。月経不順で排卵日の見当がつきません。主治医にはPCOもどきと診断され、内服の排卵誘発剤(クロミッド)を最大量使用しても効果がない時があるので、排卵誘発の注射(HMG)を連日投与することを提案されました。排卵障害はないそうですが、この治療を受けて良いか疑問です。

A:
ホルモン異常のため正常な排卵が起こりにくいPCOは、妊娠に導くのが非常に難しい医者泣かせの卵巣機能障害です。PCOの方はまず、ホルモン負荷テスト(LH・RH・TRHテスト)を受けてください。この検査でホルモン分泌を調節する「視床下部―下垂体―卵巣系」のどの経路に障害があって卵胞成長が起こらないのかが分かります。

例えば下垂体に障害があれば、下垂体ホルモン(FSH・LH)欠如による排卵障害です。クロミッドは視床下部に作用するため下垂体性の障害に効果はなく、下垂体ホルモンの投与が必要です。

ところが、最近多いPCOは下垂体機能が正常か亢進傾向にあります。通常、FSH(卵胞刺激ホルモン)/LH(排卵ホルモン)の分泌比は2~4対1ですが、このPCOタイプはLHが高く男性ホルモンも高い傾向にあり卵胞が育ちにくい状態です。

PCOは症状が一人ひとり違い、一定の有効な治療法がありません。医師の経験や判断によるところが大きいため、信頼できる医師を見つけて丁寧な治療を進めてもらいましょう。

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