有効な人工授精で妊娠を得るコツ1 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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有効な人工授精で妊娠を得るコツ1

 

人工授精 AIH

Q:
結婚3年の妻30歳、夫34歳です。タイミング法を自力で2年、クリニックの指導の下で1年行っていますが妊娠に至らず、人工的な方法に進むことを主治医に勧められています。人工授精(AIH)は妊娠率が低く体外受精の方が良いと言われましたが、AIHの妊娠率はなぜ低いのでしょう。また有効なAIHやコツがあれば教えてください。

A:
AIHの妊娠率は10%ほどで低いといわれます。これは

  1. 漠然とした排卵日の推定
  2. AIH実施時、精液1ml中に精子が800万以下
  3. 精子の運動率が60%以下

の場合が考えられます。

現在のAIHでは原精液から精液や不純物を除去し良好な精子のみを抽出する精子洗浄法を行い、精子と精子洗浄培養液の混合液を子宮内に注入します。この際、通常良好な精子は運動が刺激され運動率が上昇します。

排卵日については、排卵推定日の1~2日前に卵胞の大きさや女性ホルモン値(E2)ならびに黄体ホルモン値(P4)、排卵黄体化ホルモン(LH)を測定し確実に推定します。さらにAIHの前日に血中や尿中のLHを測って排卵推定時間の見当をつければ、AIHの絶好のタイミングを知ることができます。

LHが前日の測定で0の場合、HCGなど排卵促進剤を注射してAIHの時間を決めることもあります。ただし、AIHには最低でも実施前3時間以内に射精された精子が必要です。

現在では排卵誘発剤を用いて卵胞を発育させ、卵胞径が18-20mmとなったら排卵日1-2日前と判断し、排卵トリガーとなるhCG注射を行い翌日人工授精を行うことで、ベストなタイミングでのAIHが可能となります。

しかし妊娠率は体外受精ほど高くはなく、AIH3-6回で妊娠しない場合は別の原因の可能性も考えられるため、体外受精へのStep upをお勧めします。

有効な人工授精で妊娠を得るコツ2は下記

https://www.ivf-ibaraki.or.jp/20170805/2497.html

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