免疫抑制剤による妊娠力アップ(2) | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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免疫抑制剤による妊娠力アップ(2)

 

免疫抑制剤 妊娠 について

Q:
妻40歳、夫42歳で不妊治療歴は4年です。体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)を合計10回行い、化学的妊娠・流産、稽留流産をそれぞれ1回ずつ経験しましたが、生児は得られていません。最近、胚移植時の拒絶に対する治療として免疫抑制剤という名称をよく目にしますが、どのようなものなのでしょうか。

A:
前回もお話したように、免疫機能は細菌(ウイルス)などへの感染を防御し、たとえ侵入されてもそれに打ち勝つための大切な働きです。免疫は強すぎても弱すぎても不都合が生じるため、細胞性と液性免疫の2種類でバランスを取っています。免疫力が極度に上昇すれば、外部からの異物に対しての防御が高くなるとともに移植胚に対して強い拒絶反応を示します。

受精卵(胚)形成は、自然性交、人工授精(AIH)、IVF、ICSIのどの場合でも妊娠の必須条件です。しかしながら、せっかくの良好な胚も子宮内膜の着床拒絶や着床後の発達拒絶があると、妊娠不成立または流産を引き起こす可能性が高まります。胚は男女両方の染色体の結合で成り立つものですから、女性にとっては異物と認定されます。タクロリムスなどの「免疫抑制剤」は、その治療法として使用するものです。

月経周辺は体調が低下するので免疫力が上昇し、着床期にかけては低下します。したがって免疫抑制剤を使用する際はやみくもに使っても効果がなく、体のリズムに合わせた、投与が必要になります。また免疫抑制剤使用中は、手洗いや外出時のマスク着用など体調管理には十分気を付けましょう。

参考文献:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/aji.13142

免疫抑制剤による妊娠力アップ(1)はこちら

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