子宮内膜増殖症 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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子宮内膜増殖症

 

Q:
不妊歴4年の30代夫婦です。子宮内膜組織検査の結果、子宮内膜増殖症と診断されました。主治医には「特に心配ない」と言われ、人工授精や体外受精を数回受けましたが妊娠に至りません。本当に子宮内膜増殖症は妊娠に関係ないのでしょうか。

A:
良い畑にしか良い作物は育ちません。すなわち、いくら良い種(受精卵)をまいても畑の土(子宮内膜)が良くなければ作物(胚の発達~胎児)は育たないということです。子宮内膜は通常、排卵前までに増殖して厚みが増します。増殖が過度に起こるのが子宮内膜増殖症で、あなたの場合着床障害を引き起こしている原因と思われます。

原因は女性ホルモンやインスタント食品等に含まれる環境ホルモン(変性女性ホルモン)の過剰な体内貯留で、遺伝的に貯留しやすい体質で発症したり多量の排卵誘発剤使用、偏った食生活でも起こります。こうした原因で増殖すると子宮内膜増殖症の前段階の過形成になります。

過形成のうちは内膜の30%程度が着床障害になり、増殖症に発展すると80%以上。たとえ20%の確率で妊娠しても9割が流産してしまいます。増殖症がさらに発展すると異形成子宮内膜増殖症になり子宮体がんに移行しやすくなります。

過形成は様子を見ることもありますが、増殖症は直ちに治療が必要です。治療法は以前紹介した黄体ホルモンを持続的に放出する子宮内避妊システム「ミレーナ」がベストでしょう。次回、過形成についてもう少し詳しく解説します。

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