体外受精は最後の砦? | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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体外受精は最後の砦?

 

Q:
不妊歴3年の妻35歳、夫37歳で、現在総合病院で不妊治療中です。タイミング法と人工授精を経て体外受精を3回実施しましたが、診察時に毎回医師が変わるため不安です。不妊原因も分かりません。一度体外受精に進んだらそれしか方法はないのですか。

A:
体外受精は医師やナース、検査技師、胚培養士の連携で行うチーム医療です。使用する排卵誘発剤やホルモン値、採卵日の設定、患者への治療方針などはマニュアル化されているため通常はどの医師にかかっても一定の治療が受けられます。

一方、自然妊娠(タイミング法)や人工授精は一人の信頼できる主治医に任せるのがベストでしょう。なぜなら月経から排卵までの検査・経過観察、排卵後・受精後の管理は一貫して行うため、医師の力量で治療が左右されるからです。

最近の統計では体外受精でしか妊娠できない不妊カップルは10組中1組といわれています。しかし、不妊カップル10組中5~6組が体外受精に進むのが現状で、うち4~5組は丁寧に検査や治療を進めれば他の方法でも妊娠の可能性はあります。

体外受精はもともと両側卵管閉塞の患者のための治療法でしたが、現在は治療期間短縮などのため卵巣機能不全や精子減少・無力症など適用範囲が拡大しています。本当に体外受精が必要な1割は実に妊娠率が低い人です。

ですから、もう一度医師に納得できるまで説明を求め、体外受精に至る致命的な原因が見当たらなければタイミング法や人工授精と並行してもよいと思います。

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