凍結胚移植2 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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凍結胚移植2

 

Q:
不妊治療歴4年の39歳夫婦で、体外受精を4回実施しました。毎回、採卵数が少なく新鮮胚移植で、すべて妊娠不成立でした。妊娠率が高いという凍結胚移植をやってみたいのですが、基準はあるのでしょうか。

A:
体外受精および顕微授精の理想は良質な卵子が複数採卵でき、受精後の発達がすべて良好で子宮内膜とホルモン値(E2・P4)が良好なら採卵後2~3日で新鮮胚移植を行い、同時に残った胚(受精後3日目の初期胚)の凍結保存を行うことです。

さらに、残った胚を延長培養し胚盤胞(受精後約5日目の着床前の状態で初期胚より着床率が高い)まで発育させて凍結保存できればなお良いです。1度の採卵でここまでできれば2度目、3度目のトライがしやすく経済的負担も軽くなります。

しかし、胚のグレードが低いか発達不良の場合は胚に負担がかかる凍結保存は難しく、子宮内膜の状態が良ければ新鮮胚移植することが多いですが妊娠率は低いです。また、状況によっては胚を破棄することもあります。

胚のグレードは外見や発達スピード、成長の仕方で判断します。凍結胚移植できるかどうかはグレード次第で、グレードの低い胚は凍結しても融解する際にダメージを受けてさらに悪くなることが多いです。

胚の発達が微妙な時は試しに延長培養し、さらに発達具合を確認ながら胚盤胞に到達しなくとも成長発達すれば新鮮胚移植か凍結胚移植にするか選択することも可能です。

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