高・低プロラクチン血症 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

*

高・低プロラクチン血症

 

Q:
不妊歴2年の妻27歳、夫25歳です。プロラクチン値が高いため排卵障害や黄体機能不全があるといわれ、数値を下げる薬を毎日飲んでいます。その副作用で吐き気や嘔吐があり中止したいのですが…。

A:
プロラクチンは脳下垂体から分泌する成長ホルモンの仲間で、主な作用は乳房・乳腺の発達や乳汁分泌を促します。また、FSHやLHなどほかの脳下垂体ホルモンに協力して卵胞の発育・成熟、排卵促進、卵巣の黄体化を手助けします。さらに子宮内膜の成熟や受精卵の内膜への組織融合、胎盤や胎児の発達にも重要な働きを持つと推測されていますが、それ以上に人間の煩悩に関与するためストレスホルモンという側面を持つなど実にミステリアスです。

プロラクチン値は夜間に上昇する性質から不眠気味や夜更かしの人、常にストレス状態にある人などは注意が必要で、精神神経系の薬や胃薬の服用でも上昇します。低くても問題で原因は不明。異常高値の場合は脳下垂体腫瘍が考えられ、日中は正常値で夜間だけ高値になる潜在性高プロラクチン血症もあります。

治療は分泌を抑える薬を服用します。週1回服用型と毎日服用する2種類があり、服用期間は定期的にプロラクチン値を測定しながら妊娠8週目まで。中止するとすぐに上昇する傾向があります。毎日服用型は吐き気や嘔吐、便秘など副作用が強いため夕食後か就寝前に服用して症状を軽減します。週1回服用型は副作用は少ないのですが薬効が強く、時に低プロラクチン血症になるリスクがあるので頻繁に数値を測定しましょう。

 - 不妊治療Q&A

インターネット予約はこちらから