排卵後・受精後の管理 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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排卵後・受精後の管理

 

Q:
不妊歴3年の妻37歳、夫38歳で、人工授精5回、体外受精を2回実施しています。現在通院している医院では、人工授精や体外受精の後はピルと妊娠検査薬を渡されるだけで不安です。その後の管理は必要ないのでしょうか。

A:
排卵後または人工授精後、体外受精後から着床までの管理(診察やホルモン補充など)はとても重要で、管理があるかないかで妊娠率は2倍変わるという統計があります。

まず、タイミング法や人工授精では本当に排卵が起こったかどうかを確認する必要があります。当院では月経開始から2~5日目に5項目のホルモン測定(E2、P4、LH、FSH、プロラクチン)を行い、排卵日を予測します。

結果によっては排卵誘発剤を使用し、排卵予測をより確かにするため月経終了直後の超音波検査で卵胞の状態を確認します。精密に検査してもHCG注射をしても必ず排卵が起こるとは限らないため、排卵日から5~7日目の着床期にも超音波検査で卵巣を確認し、さらに子宮内膜の状況も見ます。

受精胚が着床するには子宮内膜の厚さが最低でも12mm以上必要(理想は15mm以上)で、E2とP4が上昇していなければなりません。この時期に内膜が薄かったりホルモンが低い場合は注射や内服で適切にホルモンを補充し、着床を維持します。

また、体外受精では自然に排卵しないよう下垂体ホルモンを薬で抑制する影響で内膜が薄かったりホルモン上昇が不十分なことがよくあるため、胚移植後の管理は欠かせません。どんなに忙しくても着床期の診察は受けましょう。

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