精子状況による妊娠への工夫 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

*

精子状況による妊娠への工夫

 

Q:
結婚2年の妻33歳、夫28歳で、結婚前から妊活していましたが妊娠に至りません。最近受けた不妊検査では夫婦とも異常はないので自然妊娠に未練があります。人工授精に踏み切るべきでしょうか。

A:
不妊検査で夫婦とも正常なら不妊治療を受ける必要はありません。精子は精密検査まで受けましたか。受けていなければ精子に問題があるかもしれません。本当に良い精子とは受精能力があり染色体異常を来す精子頭部の空胞がないことを指します。

夫婦とも全く正常で妊娠しないなら排卵と性交のタイミングがずれているのかもしれません。精子・卵子の受精可能期間は射精・排卵後36時間と短いため、排卵前後3日間は集中的に性交してください。

夫が精子減少症の場合、性交回数を増やすと1回1回の精子数が減少するので、排卵日を特定してその日だけ性交しましょう。排卵日は妻の月経3日目の血中ホルモン検査で推定でき、推定排卵日の数日前に超音波で卵胞の大きさを確認しながら排卵するであろう24~36時間前に排卵を促すHCG注射を打つとより排卵日が確実になります。

精子無力症の場合は人工授精や体外受精が必要です。人工授精は精子減少・無力症並びに精子が正常なのに原因不明で長期不妊に陥っている人に行いますが、5回以上繰り返すと抗精子抗体が発生するといわれています。平均して1~3回の実施で成功する夫婦が多いのですが、5回以降は体外受精を選んだ方がよいでしょう。

 - 不妊治療Q&A

インターネット予約はこちらから