妊娠に理想的な子宮内膜とは | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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妊娠に理想的な子宮内膜とは

 

Q:
不妊歴6年の妻37歳、夫42歳です。タイミング法から人工授精、体外受精と進みましたが妊娠に至りません。いつも卵子や精子は良好なのに子宮内膜が薄いそうです。これが不妊原因なのでしょうか。

A:
妊娠の5大条件のうち卵子と卵管、精子、抗精子抗体の4つが良好でも、最終的に受精卵が着床して赤ちゃんを育てる子宮が悪ければ意味がありません。子宮内膜が薄いとのことですが、子宮内膜は排卵後、厚さが8mm以上を維持できれば妊娠できます。

妊娠に理想的な子宮内膜の環境は、排卵後5~7日目(着床期)の厚さが13~20mm。これを維持しながらさらに血中の女性ホルモン値が100以上、黄体ホルモン値が10以上、プロラクチン(授乳ホルモン)値が15~50、黄体のう胞(排卵後の卵巣状態)が3~5cmであると妊娠率が高い傾向にあります。

また、子宮内膜は月経時にすべてはがれ落ち新しく再生するのが普通ですが、はがれきれず一部残ってしまったり厚みが増しすぎると子宮内膜増殖症や着床障害を引き起こすためよくありません。血中ホルモン値が悪い場合はホルモン補充の注射や内服薬を投与しますが、効果のない人もいます。

原因は女性ホルモン・黄体ホルモンのレセプターが少ないことや黄体ホルモンアレルギーで、ホルモンを補充しても有効に吸収されないためです。月経量が極端に少ない人や基礎体温の低温期が3週間以上続く(無排卵や遅延排卵)人は要注意です。

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