増える多嚢胞性卵巣症候群 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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増える多嚢胞性卵巣症候群

 

Q:
不妊歴3年の妻28歳、夫30歳で、タイミング指導と人工授精を受けていますが、多嚢胞性卵巣症候群のためなかなか成熟した卵胞ができず治療の機を逃してしまうことが多いです。また、排卵が順調に起こる時があっても夫が仕事や治療のプレッシャーからうまく射精できません。どうすればよいでしょうか。

A:
多嚢胞性卵巣症候群(PCO)は、女性の排卵障害で最近増えている疾患で、本来なら月経3日目に卵巣内でその周期に成熟する卵胞が一つ決まりますが、PCOは卵巣内にたくさんの卵胞ができてしまい、しかも一つ一つが育ちにくくなかなか排卵できません。

原因は遺伝や体質といわれ、PCOの人は全体的に卵胞の成熟に必要な女性ホルモンの数値が低下しています。

治療法は排卵誘発剤の内服や注射、漢方薬の長期投与、腹腔鏡による卵巣レーザー照射などさまざまですが、人によって効果はまちまちで、薬などは上手に使わないと逆に症状を悪化させてしまいます。

また、糖尿病に使用する薬が排卵障害に効果があると分かり最近では治療の選択肢に含まれていますが、これも効果は一部の人に限られるため医師の経験と知識で最適な治療法を見つけてもらうしか方法はありません。

しかし、一旦卵胞が成熟した場合は妊娠しやすいので厳密には不妊症には入りません。性交渉が頻回ならなおさら可能性は高くなります。

また、最近、男性の射精不全とは別に膣内で射精できない症候群が急増しています。その治療については次回お答えします。

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