子宮鏡と子宮内膜組織検査 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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子宮鏡と子宮内膜組織検査

 

Q:
不妊歴3年の妻35歳、夫40歳です。着床障害があり、子宮鏡と子宮内膜組織検査で原因が分かると言われました。詳しく教えてください。

A:
子宮鏡は胃カメラと同様に直径3mmほどの内視鏡を子宮内に挿入し、生食水を注ぎながら子宮腔内を観察する検査で、月経後2~3日の間に行い痛みはありません。着床障害の原因になる子宮内膜ポリープや子宮筋腫による圧迫、炎症、月経時に排出されるべき子宮内膜の有無が分かり、毎月内膜が残る場合は子宮内膜増殖症が考えられます。

子宮内膜組織検査は、直径3mmほどの器具で子宮内膜の一部を採取し組織を調べる検査で、排卵後4~5日目に行います。子宮内膜増殖症の有無やその進行具合(単純性・複雑性・異形成)が診断でき、高温期に子宮内膜を採取する内膜日付診という検査では受精卵を育てるために子宮内膜が分泌するホルモンや栄養分の状態が分かり、子宮体がん検査にもなります。極端に子宮が前屈・後屈していると痛みが生じますが、医師の経験や技術によります。

治療法として妊娠に影響があるポリープは切除し、内膜の炎症は抗生物質の内服、子宮筋腫の圧迫は摘出手術で改善します。増殖症は主に黄体ホルモンの内服か、子宮内で黄体ホルモンを放出する子宮内避妊システム「ミレーナ」を使用しますが、半年~1年はかかります。

いずれも早期に着床障害を発見する重要な検査ですが、実施機関は少ないようです。しかし、原因を突き止めて適切な治療をすれば妊娠・出産のチャンスは訪れるでしょう。

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