下垂体機能検査と排卵 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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下垂体機能検査と排卵

 

Q:
不妊歴2年の妻33歳、夫37歳で、タイミング法と人工授精で治療中ですが、年中ホルモンが不安定で排卵日が分かりません。下垂体機能検査を勧められましたが、詳しく教えてください。

A:
女性の体のホルモンは変動するもので、毎月の月経が数日ずれる理由もここにあります。そして、ホルモン分泌を司る脳下垂体の働きが卵子の成長や排卵に大きく影響するため、下垂体機能の検査は不妊治療で必ず行います。

検査の詳細の前に、まず排卵の仕組みを理解しなければなりません。女性は思春期に大脳で異性を意識するようになると大脳の下の下垂体が卵子の成長ホルモン(FSH)と排卵刺激ホルモン(LH)を分泌して卵巣を刺激し、初めて排卵が起こり月経が始まります。この下垂体―卵巣機能に問題があれば排卵が不安定になります。

また、普段は正常でも急激なストレスで下垂体の働きが悪くなり、排卵が遅れたり無排卵、無月経になることがあれば、逆に幸せを感じていると下垂体機能が良くなり予定より排卵日が早まることもあります。つまり大脳と下垂体が連動しているからでしょう。

下垂体機能検査(ホルモン負荷試験)は下垂体―卵巣系ホルモン(FSH・LH・E2・P4・プロラクチン)の分泌を調べ、排卵状況を推察する検査です。月経中に血中のホルモン基礎値を測った後、ある種のホルモンを注射して下垂体を刺激し、15分後と30分後~2時間後の採血で数値の変化を見ます。その結果で排卵障害の有無や卵巣機能の低下・老化も分かります。

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