胚の移植について1 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

*

胚の移植について1

 

Q:
結婚4年目の妻35歳、夫37歳です。不妊治療は2年になります。このたび、体外受精を行うことにしました。排卵誘発法の流れなどはこちらの記事を読んである程度理解していますが、胚を子宮内に戻す「胚移植」の際、新鮮胚か凍結胚移植にするかはどのような基準で決めるのでしょうか。

A:
新鮮胚移植か凍結胚移植かは、採卵から受精、発達した胚の状況や数によって決まります。現在は1つの胚を移植する「単一胚移植」が基準ですが、36歳以上もしくは3回以上の移植で妊娠に至らなかった場合は、例外として2つの胚を戻すこともあります。また、採卵後3日目の胚の発達状況を確認して、胚の質を1〜5の5段階でグレード化します。

この時点で

  1. 新鮮胚を戻す
  2. 凍結胚を戻す
  3. さらに2日間延長培養し胚盤胞成立を目指す

のいずれにするかを決定します。

良好な発達の胚が複数個ある場合はすべての選択肢を選ぶこともできます。グレードが1、2だと妊娠率が高くなり、3の時は胚を延長培養し、発達状況が良好ならば移植か凍結を行います。グレードが著しく不良だと廃棄になることもあります。

胚の成長発達は受精後2日目で4分割、3日目で8分割、4日目で桑実胚、5日目で胚盤胞になるのが基準です。分割卵の均一度と変性度を見て、不良ならパーセンテージで示されます。20%以内は自然修復されることもありますが、それ以上は不良化が進みます。

このように移植については数値や画像などを見ながら、主治医と相談しながら決定していきます。

 - 不妊治療Q&A

インターネット予約はこちらから