排卵誘発剤とは | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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排卵誘発剤とは

 

Q:
不妊歴3年の妻34歳、夫36歳です。現在通院中の医院では飲み薬の排卵誘発剤を毎月処方され、卵の育ちが悪いと誘発剤の注射も受けますが、なぜ薬によって値段が違うのか、また、毎月使用して卵巣に影響はないのでしょうか。

A:
良い卵子は妊娠の五大条件の一つで通常自然にできますが、時折精神的・肉体的ストレスで脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)と排卵黄体化ホルモン(LH)の分泌が乱れることがあり、毎月一定の卵胞成長と排卵を起こすために排卵誘発剤を使用します。

内服薬は脳下垂体より上方の間脳視床下部を刺激して「性腺刺激ホルモン」を分泌させ、このホルモンが脳下垂体を刺激してFSHとLHを分泌させ卵胞発育と排卵を促します。注射はFSHとLHそのものですので卵巣に直接働きかけ卵子をつくります。

値段の違いは製造過程と原料が異なる2種類の誘発剤があるためです。従来のものは閉経後の女性の尿が原料で、閉経後の女性は卵巣機能の低下によりFSHとLHが過剰分泌して尿中に排泄されるためそれを抽出して製造します。新薬は最新の化学技術で製造するためコストがかかりますが、純度が高く均一な効果が得られ、自己注射も認可されているので通院の手間や診療費を軽減できます。それぞれ特徴があるので年齢や症状に適した薬剤が選ばれます。しかし、毎月投与し続けるのは感心しません。それは次回ご説明します。

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