黄体ホルモン低下と不妊 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

*

黄体ホルモン低下と不妊

 

Q:
不妊歴5年の妻35歳、夫38歳です。現在「妊活」中で治療を受けていますが、いつも排卵後の子宮内膜が薄く黄体ホルモンが正常値より低いです。この状態で妊娠は難しいでしょうか。治療法があれば教えてください。

A:
子宮内膜は女性ホルモンと黄体ホルモンの微妙なバランスで厚みが増し、さらに黄体ホルモンは内膜を着床しやすい環境に整えてくれます。排卵後5~7日目の標準的な子宮内膜の厚さは12~17mmで理想は15mm。黄体ホルモン値は10~40が正常です。

この時、黄体ホルモン補充療法や早期の着床が開始した場合は黄体ホルモン値が60~120に上昇することもあります。しかし、子宮内膜の厚さと黄体ホルモンの上昇は必ずしも比例するとは限りません。

子宮内膜が厚くても黄体ホルモン値が低い場合は子宮内膜増殖症が疑われ、内膜が薄い場合でも極端に薄く(8mm以下)なければ、黄体ホルモンが上昇していると妊娠の可能性はあります。また、子宮内膜が正常な厚さで黄体ホルモンが低値でも妊娠することはありますが、流産率が高くなります。

治療法は月経終了後から次の月経まで1周期を通して内膜が薄い場合は、プラセンタ療法や葉酸イソフラボンサプリメントが有効で、黄体ホルモンが低い人は内服や注射によるホルモン補充療法が必要です。

黄体ホルモンレセプターの低下や子宮内膜増殖症にはプラセンタ療法や葉酸イソフラボン、もしくは子宮内で持続的に黄体ホルモンを放出する子宮内避妊システム「ミレーナ」の装着が有効です。

 - 不妊治療Q&A ,

インターネット予約はこちらから