体外受精の間の自然妊娠 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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体外受精の間の自然妊娠

 

Q:
不妊歴4年の妻36歳、夫39歳で、人工授精と体外受精を各4回受けて妊娠しませんでした。その後、5回目の体外受精を受ける前に基礎体温で排卵日を予測して性交しなんと自然妊娠。順調に経過しています。こんなことはよくあるのでしょうか。

A:
ご質問のようなことは珍しいことではありません。人工授精・体外受精を実施する前後の月経周期や治療の中断中などに自然妊娠することはあります。当院でもこの4月~5月に人工授精・体外受精を受けていて自然妊娠した例が3組あります。

一組は不妊歴5年で、体外受精予定の前の月経周期に自然妊娠しました。もう一組は不妊歴10年で、2回目の人工授精が不成功に終わり2カ月間治療をお休みしていた時に。最後の一組は不妊歴6年で、体外受精不成功の直後の月経周期でした。

いずれもなぜ妊娠したのか明確な理由は分かりません。3例とも夫は軽度の精子減少症・精子無力症でしたが、妻は卵管や抗精子抗体が正常で年間6回以上、月経周期21日以内の自然排卵があり、子宮内は子宮内膜増殖症やポリープがない状況でした。自然妊娠できる力は十分にあったのです。

しかし、フーナーテストの結果では自然妊娠率がかなり低かったため、それを高めるために人工授精や体外受精に進んでいました。ですから、人工授精や体外受精でしか赤ちゃんができないと思わず、必ず夫婦関係を持ちましょう。

強度の抗精子抗体や両側卵管閉塞、無精子症でない限り自然妊娠の可能性はどなたにもあるはずです。

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