超音波下での人工授精と胚移植 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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超音波下での人工授精と胚移植

 

Q:
不妊歴3年の、ともに35歳の夫婦です。人工授精や体外受精を受けていますが、受精針や胚移植針を子宮に挿入する時に痛みがあり、終了後は何か漏れ出た感じがします。子宮の良い場所に針がうまく入っていないのでしょうか。

A:
子宮は通常、お腹側に傾いた状態(子宮前屈)をしていますが、時折お尻側に傾いている「子宮後屈」の人や前後左右に極端に傾いている人、子宮筋腫や子宮腺筋症が合併して複雑な傾き方をしている人もいます。

通常、受精針や胚移植針は痛みもなく簡単に子宮内腔に挿入できますが、子宮の傾きが極端な人は針が入れにくい場合もあります。

子宮の傾きが極端な場合の人工授精では、受精針の挿入が浅くなって子宮口付近で精子が注入されると大部分が逆流してこぼれたり、痛みがあると子宮が収縮して精子を追い出すこともあります。

また、体外受精の胚(受精卵)移植では、最も着床しやすい子宮内膜の最奥に針が届かないと着床が不完全になって成長が止まったり流産の原因になることもあります。

当院では、人工授精の際は子宮の傾き方に合わせて4種類の針を使用し、挿入時に痛みがないよう工夫しています。さらに針の挿入時は経膣エコーを併用し、精子が子宮内腔から卵管に向かう様子を患者さんと一緒に画像で確認しながら行います。

また、体外受精時にもエコーを使用して胚が子宮の最奥に移植できたことを画像で確認するため、患者さんの満足度も高く、人工授精も体外受精も妊娠率が20%アップしました。

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