排卵日が不規則 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

*

排卵日が不規則

 

Q:
結婚2年、不妊治療歴1年の妻32歳、夫30歳です。妻は多嚢胞性卵巣症候群(PCO)体質のため排卵が月経14日で起こることはまれで、ほとんどが21~35日かかるか無排卵です。排卵誘発剤を使っても効かなかったり逆に効きすぎて卵巣が腫れ上がるなど思うようにいきません。排卵が不規則になる仕組みを教えてください。

A:
排卵は通常、月経8~21日目に起こり、22日目以後では遅延排卵になり時に卵子の成長に染色体異常が起こることもあります。

排卵日は月経2~4日目の血中ホルモン値(E2・LH・FSH)から推定でき、LH・FSHのバランスが良いことを前提にE2(女性ホルモン)の値が45~55で月経14日目、60~70で10~12日目、30~40で18日目と予測できます。

E2が20以下だと22日以上の遅延排卵になり、80以上では前周期の残存卵胞が嚢胞化(卵巣腫大)している場合があり、これも排卵が不規則になるか無排卵になります。

遅延排卵の人でも卵胞が成長していれば、時間がかかっても排卵まで進んでも問題ありません。

妊娠のチャンスを増やすための排卵誘発剤は通常、投薬後3~7日目に排卵しますが、忘れたころに薬が効き始めたり逆に薬の反応が強すぎて3個以上の卵胞ができるなど、その時の体調や精神状態によって毎回効果が変化し高齢になるほど顕著です。

卵胞の成長が途中で止まった場合は低用量ピルなどを使用して次の生理を起こしリセットします。

 - 不妊治療Q&A ,

インターネット予約はこちらから