不思議なホルモン・プロラクチン | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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不思議なホルモン・プロラクチン

 

Q:
不妊歴2年、治療歴1年の妻34歳、夫38歳です。ホルモン負荷テストにより潜在性高プロラクチン血症と診断され、週1回服用の投薬治療を続けています。その後の検査もなく、いつまで服用を続ければよいか不安です。

A:
プロラクチンは母乳をつくる作用があり、授乳期は母体のために上昇して妊娠を妨げる働きをします。脳の下垂体から分泌するためストレスの影響を受けやすく「ストレスホルモン」とも呼ばれます。

プロラクチンの分泌は、高くても低くても妊娠成立・維持に良くありません。分泌が異常になると排卵を抑制したり無月経や着床障害、早期流産の原因になります。

分泌が高くなる高プロラクチン血症の原因は、遺伝的体質や精神科、心療内科、消化器系の薬の常用などがあり、夜勤がある人や夜更かしの人にも多くみられます。潜在性高プロラクチン血症は、昼間は正常値でも夜に分泌が高くなります。

高プロラクチン血症は薬の服用で正常値に戻りますが、ホルモンはリラックス状態で安定するため生活習慣を改善すれば自然に治癒することもあります。薬は毎晩1回1錠服用する「テルロン」と週1回1錠の「カバサール」があり、いずれも3カ月に1回は検査を受ける必要があります。

服用期間は検査で適当な数値を保ちながら妊娠8週まで継続します。検査をしないまま服用を続けると正常値以下になり、高プロラクチン血症と同様の障害が起こる場合があります。

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