不妊と漢方(女神散) | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

*

不妊と漢方(女神散)

 

Q:
結婚2年の妻30歳、夫36歳で妊活を始めたばかりです。基礎体温のグラフはいつもガタガタで、月経周期は25~50日と不順です。いつ排卵するか分りませんし、ストレスで気持ちが落ち込むと月経周期はさらに乱れます。不妊と精神安定に役立つ漢方があったら教えてください。

A:
ご質問のような訴えに適した漢方に「女神散(にょしんさん)」があります。女神散はもともと戦場の兵士たちの精神不安を解消させる軍用備薬として使われていました。その後、女性特有の症状に効果があることが分かり、現在は精神症状や更年期障害、不妊症への効果が多数論文で報告されています。

当院では潔癖症や情緒不安定、一つのことが気になって仕方ない、神経質、他人の評価が気になりすぎるなどで月経周期が乱れる人に対し、排卵周期を本来の周期に戻すために使用します。

排卵は視床下部-下垂体-卵巣間の系統的なホルモン伝達により起こります。視床下部は大脳の下にあるためストレスに影響されやすく、強いストレスにさらされるとホルモン分泌にも影響します。最近の研究では女神散の成分の一部が視床下部に働きかけ、排卵機能を良好にすることが分かってきました。

また、卵胞刺激ホルモン(FSH)とLH(排卵黄体化ホルモン)、女性ホルモンの分泌もよくなりますが、過剰分泌はなく分泌量の調整作用があります。

当院では平均3カ月、早い人で1カ月の服用で効果が現れています。中には1年ぐらい服用を続ける場合もあります。

 - 不妊治療Q&A , ,

インターネット予約はこちらから